学校行事

2017/04/26  第1回月例集会

   4月26日(水)体力テスト・身体測定の後に本年度最初の月例集会が行われました。
   集会に先立ち昨年度末にSSH事業の一環として、イギリス研修に参加した生徒からの報告がありました。短い時間でしたが海外研修を通して学んだこと、感じたことなどスライドを用いて分かりやすく説明してくれました。続いて行われた受納式では、女子テニス部、柔道部、写真部の活躍に対して全校生徒で讃えました。


   その後の校長講話では元バレーボール選手の益子直美さんを例に次の様な話がありました。
   晩婚だったこともあり益子さんは妊娠しにくく不妊治療を続けていました。しかし、なかなか子どもが授からず、45歳の誕生日に子どもを諦め、夫婦二人で楽しく生きていくことを決意しました。ところがその直後、今度は自身が心臓病であることが発覚し、その病気、そして死と向き合い生きていかなければならない状況になりました。
   近年、晩婚化の影響もあり、子どもに恵まれない夫婦が増えています。ここにいる皆さんの保護者は子どもに恵まれたわけですが、ここまで育てるには山あり谷ありで、様々なドラマがあったと思います。私自身も子育てでたいへん苦労した時期がありました。皆さんは掛け替えのない存在です。そのことを忘れずに、これからの人生に何が起ころうとも、そんな大切な存在であることを胸に、何事も乗り越えていってください。
   部活の大会、受験など、勝負事にはかならず勝敗がつきます。一生懸命努力しても結果が思わしくないときもあります。しかし、「人事を尽くして天命を待つ。」という諺があるように、やれることは全力でやることが大事です。それが結果を受け入れる覚悟や、やり切ったという自信につながり、逞しい人間へと成長させてくれます。益子さんの病気が治るかどうかわかりませんが、病気に向き合う姿に感銘を受けました。
   皆さんも、これから大きな試練をたくさん経験し、そして成長していくことでしょう。その一つ一つに対して決して背を向けることなく、人事を尽くして正面から取り組みましょう。部活動の大会、西祭・・・。今後も皆さんのトライする姿に期待します。

   生徒にとって、自分が掛け替えのない存在であることを再確認できた校長の話でした。講話の後は3学年揃って初めて校歌を歌い、今年度最初の月例集会を終えました。